格言聯璧 / 齊家類・窮しき親友の往來する無し
居家忌奢,而尤忌嗇。 無正經人交接,其人必是奸邪。 無窮親友往來,其家必然勢利。 日光照天,群物皆作,人靈於物,寐而不覺,是謂天起人不起,必為天神所譴。
新字:居家忌奢,而尤忌嗇。 無正経人交接,其人必是奸邪。 無窮親友往来,其家必然勢利。 日光照天,群物皆作,人霊於物,寐而不覚,是謂天起人不起,必為天神所譴。
書き下し
家に居るは奢を忌む、而して尤も嗇を忌む。 正經の人の交接する無くんば、其の人必ず是れ奸邪なり。 窮しき親友の往來する無くんば、其の家必然として勢利なり。 日光天を照らし、群物皆作く、人は物より靈なるに、寐ねて覺めず、是れを天起きて人起きずと謂ふ、必ず天神の譴むる所と為る。
現代語訳
家で暮らすには贅沢を避けますが、それ以上にけちであることを避けなければなりません。 まっとうな人が付き合いに来ないなら、その人は必ずよこしまな人です。 貧しい親戚や友人が行き来しないなら、その家は必ず権勢や利得ばかりを追う家です。 日の光が空を照らし、あらゆるものが動き出しているのに、万物の霊長である人が寝たまま目を覚まさない。これを天は起きているのに人は起きていないといい、必ず天の神のとがめを受けます。
解説
前の単位の「家を治むるは寬を忌み、尤も嚴を忌む」と対になり、暮らし向きでは奢りを避け、さらに吝嗇を避けよと言います。次の対句は、付き合う相手を見ればその人とその家がわかるという観察です。まっとうな人が寄りつかない人は邪であり、貧しい親戚や友人が訪ねてこない家は、勢いと利益で人を選んでいる証拠だというのです。最後の句は早起きを勧める長い一文で、次の単位の夜更かしを戒める句と組になっています。天起きて人起きずという言い方には、自然の運行に合わせて暮らすことを天への礼とする考えが表れています。自分の周りにどんな人が集まっているかは、自分を映す鏡だと気づかせてくれます。
この章句が説くこと
斉家交友倹約早起き勢利
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