格言聯璧 / 齊家類・和氣萃まれば家吉昌す
未有和氣萃焉,而家不吉昌者。 未有戾氣結焉,而家不衰敗者。 閨門之內,不出戲言;則刑於之化行矣。 房帷之中,不聞戲笑,則相敬之風著矣。
新字:未有和気萃焉,而家不吉昌者。 未有戻気結焉,而家不衰敗者。 閨門之内,不出戯言;則刑於之化行矣。 房帷之中,不聞戯笑,則相敬之風著矣。
書き下し
未だ和氣焉に萃まりて、家の吉昌ならざる者有らず。 未だ戾氣焉に結ぼれて、家の衰敗せざる者有らず。 閨門の內に、戲言を出ださざれば、則ち刑於の化行はる。 房帷の中に、戲笑を聞かざれば、則ち相敬の風著はる。
現代語訳
和やかな気が集まっていながら、家が栄えなかった例はありません。 とげとげしい気がこもっていながら、家が衰えなかった例はありません。 奥向きの内でふざけた言葉を口にしなければ、妻に手本を示して家を感化するという教えが行われます。 寝室の中でふざけた笑いが聞こえなければ、夫婦が敬い合う風が表れます。
解説
家の盛衰を和気と戾気という空気の違いで説いた対句から始まります。戾気は、ねじれてとげとげしい気のことです。後半は夫婦の間の慎みを説きます。刑於の化とは『詩経』大雅・思斉の「寡妻に刑し、兄弟に至り、以て家邦を御む」に基づき、夫がまず妻に手本を示し、それが兄弟、家、国へと及んでいく感化のことです。閨門や房帷という最も私的な場でこそ言葉を慎むことが、夫婦が互いを敬う家風をつくると言います。今の感覚からは堅苦しく見えますが、家族の間でも相手をからかったり軽んじたりしない言葉づかいが、家の空気を決めるという点は変わりません。
この章句が説くこと
斉家和合夫婦家風慎言
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