格言聯璧 / 齊家類・安詳恭敬は小兒を教ふるの第一法
恩崇過禮,臣妾之災也。 情愛過義,子孫之災。 安詳恭敬,是教小兒第一法。 公正嚴明,是做家長第一法。 人一心先無主宰,如何整理得一身正當? 人一身先無規矩,如何調劑得一家肅穆?
新字:恩崇過礼,臣妾之災也。 情愛過義,子孫之災。 安詳恭敬,是教小児第一法。 公正厳明,是做家長第一法。 人一心先無主宰,如何整理得一身正当? 人一身先無規矩,如何調剤得一家粛穆?
書き下し
恩崇禮に過ぐるは、臣妾の災ひなり。 情愛義に過ぐるは、子孫の災ひなり。 安詳恭敬は、是れ小兒を教ふるの第一法なり。 公正嚴明は、是れ家長と做るの第一法なり。 人一心に先づ主宰無くんば、如何ぞ一身を整理して正當ならしめ得ん。 人一身に先づ規矩無くんば、如何ぞ一家を調劑して肅穆ならしめ得ん。
現代語訳
恩寵が礼を越えれば、臣下や召使いにとって災いとなります。 情愛が義を越えれば、子孫にとって災いとなります。 落ち着いて穏やかに、うやうやしく慎むこと、これが幼い子を教える第一の方法です。 公正で厳しく明らかであること、これが家長となる第一の方法です。 人は一つの心にまず主となるものがなければ、どうして自分の身を正しく整えることができるでしょうか。 人は一つの身にまず決まりがなければ、どうして一家を調和させ、厳かに和らいだものにできるでしょうか。
解説
前の単位の雨の比喩を受け、恩寵も情愛も度を越せば、受ける側の災いになると結びます。続く対句は、子を教える法と家長の法をそれぞれ四字でまとめ、子には落ち着きと敬いを、家長には公正と厳明を求めます。最後の対句は、心、身、家と順に広げる『大学』の筋道をなぞり、心に主宰がなければ身は整わず、身に規矩がなければ家は整わないと説きます。主宰は心の軸、規矩はコンパスと定規で、転じて行いの基準のことです。肅穆は厳かで和やかなさまです。家族や組織をまとめる前に、まず自分の心の軸と日々の決まりを持つことが先だという、順序の教えです。
この章句が説くこと
斉家修身家長教育節度
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