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格言聯璧 / 齊家類・天地の心を以て心と爲す

以祖宗之心為心,天下無不知之族人。 以天地之心為心,天下無不愛之民物。 人君以天地之心為心,人子以父母之心為心,天下無不一之心矣。

書き下し

祖宗の心を以て心と爲せば、天下に知らざるの族人無し。 天地の心を以て心と爲せば、天下に愛せざるの民物無し。 人君は天地の心を以て心と爲し、人子は父母の心を以て心と爲せば、天下に一ならざるの心無し。

現代語訳

祖先の心を自分の心とすれば、天下に見知らぬ一族はいません。 天地の心を自分の心とすれば、天下に愛さない民や物はありません。 君主が天地の心を自分の心とし、子が父母の心を自分の心とすれば、天下に一つにならない心はありません。

解説

前の単位の「父母の心を以て心と為せば兄弟は仲良し」を受けて、心の範囲を祖宗、天地へと広げていく則です。父母の心に立てば兄弟が、祖宗の心に立てば遠い一族が、天地の心に立てば万民万物が、自分にとって親しい存在になります。自分一人の心ではなく、より大きな存在の心に立つことで、隔てが消えていくという考え方です。民物は、民と万物のことで、宋の張載の、民は我が同胞、物は我が仲間という言葉を思わせます。最後の句から次の単位にかけて、君主と子、臣下と奴僕がそれぞれ上の者の心と事を自分のものとすれば、天下の心も事も一つになると結びます。家族や組織の対立も、一段上の立場から見れば和らぐことがあります。

この章句が説くこと

斉家仁愛一族和合家訓

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