師導古典を学びたいすべての人に

格言聯璧 / 接物類・肯へて予を規す者は必ず予を助く

落落者難合,一合便不可離。 欣欣者易親,乍親忽然成怨。 能媚我者,必能害我,宜加意防之。 肯規予者,必肯助予,宜傾心聽之。 出一個大傷元氣進士,不如出一個能積陰德平民。

新字:落落者難合,一合便不可離。 欣欣者易親,乍親忽然成怨。 能媚我者,必能害我,宜加意防之。 肯規予者,必肯助予,宜傾心聴之。 出一個大傷元気進士,不如出一個能積陰徳平民。

書き下し

落落たる者は合ひ難し、一たび合へば便ち離るべからず。 欣欣たる者は親しみ易し、乍ち親しみて忽然として怨みを成す。 能く我に媚ぶる者は、必ず能く我を害す、宜しく意を加へて之を防ぐべし。 肯へて予を規す者は、必ず肯へて予を助く、宜しく心を傾けて之を聽くべし。 一個の大いに元氣を傷る進士を出すは、一個の能く陰德を積む平民を出すに如かず。

現代語訳

人付き合いの淡白な人は打ち解けにくいのですが、ひとたび打ち解ければ離れることはありません。 愛想のよい人は親しみやすいのですが、すぐに親しくなって、たちまち恨みに変わります。 自分にこびることのできる人は、必ず自分を害することもできます。気をつけて防ぐべきです。 進んで自分をいさめてくれる人は、必ず進んで自分を助けてくれます。心を傾けて聞くべきです。 国の元気を大いに損なう進士を一人出すよりは、陰徳を積むことのできる平民を一人出すほうがよいのです。

解説

前の単位の「急いで合わせるな」を受けて、打ち解けにくい人ほど長く続き、愛想のよい人ほど早く冷めると対比します。落落は人付き合いが淡白なこと、欣欣は喜んで調子のよいことです。次の対句は、媚びる人は害をなし、諫める人は助けてくれると、耳に心地よい言葉と痛い言葉の本当の価値を逆転させます。最後の句は、科挙に受かって国を損なう進士より、陰徳を積む平民のほうがよいと言い、次の単位の「万巻を読んだ邪士より一字も知らない端人」と対になります。肩書きや学識より、人柄と行いを重んじる姿勢が一貫しています。周りに耳の痛いことを言ってくれる人がいるかどうかは、自分の立場の健全さを測る目安になります。

この章句が説くこと

交友諫言接物陰徳人物観

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる