格言聯璧 / 接物類・小人にも亦た好き處有り
小人亦有好處,不可惡其人,並沒其是。 君子亦有過差,不可好其人,並飾其非。 小人固當遠,然斷不可顯為仇敵。 君子固當親,然亦不可曲為附和。
新字:小人亦有好処,不可悪其人,並没其是。 君子亦有過差,不可好其人,並飾其非。 小人固当遠,然断不可顕為仇敵。 君子固当親,然亦不可曲為附和。
書き下し
小人にも亦た好き處有り、其の人を惡みて、並びに其の是を沒すべからず。 君子にも亦た過差有り、其の人を好みて、並びに其の非を飾るべからず。 小人は固より當に遠ざくべし、然れども斷じて顯らかに仇敵と爲すべからず。 君子は固より當に親しむべし、然れども亦た曲げて附和を爲すべからず。
現代語訳
小人にも良い所があります。その人を憎むあまり、その正しい所まで消し去ってはいけません。 君子にも過ちがあります。その人を好むあまり、その誤りまで取り繕ってはいけません。 小人はもちろん遠ざけるべきですが、決してあからさまに仇敵としてはいけません。 君子はもちろん親しむべきですが、自分を曲げてまで調子を合わせてはいけません。
解説
人の好き嫌いが判断を曇らせることを戒めた則です。前の対句は、嫌いな人の正しさを認め、好きな人の過ちを見逃すなと言います。人そのものへの好悪と、その人の言動の是非とを切り分けよというわけです。後の対句は付き合い方で、小人は遠ざけても公然と敵に回すな、君子とは親しんでも無理に同調するなと説きます。小人を敵にすれば恨みを買って害を受け、君子に附和すれば自分の考えを失います。論語の、君子は和して同ぜずという言葉にも通じる考え方です。職場でも、苦手な人の提案を頭から退けたり、尊敬する上司の誤りを見過ごしたりしがちです。人と意見を切り分けて見ることが、公平な判断の第一歩になります。
この章句が説くこと
公平接物君子小人和而不同
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