格言聯璧 / 敦品類・精金美玉の人品は烈火より鍛ふ
欲做精金美玉的人品,定從烈火中鍛來。 思立揭地掀天的事功,須向薄冰上履過。 人以品為重,若有一點卑汙之心,便非頂天立地漢子。
新字:欲做精金美玉的人品,定従烈火中鍛来。 思立掲地掀天的事功,須向薄冰上履過。 人以品為重,若有一点卑汚之心,便非頂天立地漢子。
書き下し
精金美玉の人品を做さんと欲せば、定めて烈火の中より鍛へ來るべし。 揭地掀天の事功を立てんと思はば、須らく薄冰の上に向ひて履み過ぐべし。 人は品を以て重しと爲す、若し一點の卑汙の心有らば、便ち頂天立地の漢子に非ず。
現代語訳
純金や美しい玉のような人柄になりたいなら、必ず烈しい火の中で鍛え上げられなければなりません。 天地をひっくり返すような大事業を立てたいと思うなら、薄い氷の上を踏んで渡るような慎重さを経なければなりません。 人は品格を何より重んじます。もし少しでも卑しく汚れた心があれば、天を頂き地に立つ堂々とした男とはいえません。
解説
敦品類の冒頭の則で、品格を磨くことを主題とします。前の二句は対句で、人柄は烈火で鍛えた金玉のように苦難を経て仕上がり、大事業は薄氷を踏むような慎重さを経て成ると説きます。薄氷を履むは詩経に出る語で、論語で曾子も引いた、慎み深さのたとえです。困難に耐える強さと細心の注意とが、ともに求められているわけです。三句目は、どれほど功績があっても、わずかな卑しい心があれば品格は崩れると述べ、次の単位の「一件の愧づべき事」と対になっています。頂天立地は、天を支え地に立つ堂々とした人物の形容です。成果や肩書きより先に、人に見られていない所での振る舞いが、その人の重みを決めるのでしょう。
この章句が説くこと
品格鍛錬修身慎重立志
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