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格言聯璧 / 持躬類・功名は之を天命に付す

事事爭勝者,必有人以挫之。 能改過,則天地不怒。 能安分,則鬼神無權。 言行擬之古人,則德進。 功名付之天命,則心閑。 報應念及子孫,則事平。

新字:事事争勝者,必有人以挫之。 能改過,則天地不怒。 能安分,則鬼神無権。 言行擬之古人,則徳進。 功名付之天命,則心閑。 報応念及子孫,則事平。

書き下し

事事勝を爭ふ者は、必ず人の以て之を挫く有り。 能く過ちを改むれば、則ち天地も怒らず。 能く分に安んずれば、則ち鬼神も權無し。 言行之を古人に擬すれば、則ち德進む。 功名之を天命に付すれば、則ち心閑かなり。 報應念ひて子孫に及べば、則ち事平かなり。

現代語訳

何事にも勝ちを争う者は、必ず誰かにくじかれます。 過ちを改めることができれば、天地も怒りません。 自分の分に安んじることができれば、鬼神も手出しできません。 言葉と行いを古人になぞらえれば、徳が進みます。 功名を天命に任せれば、心はのどかになります。 報いが子孫にまで及ぶことを思えば、事の運びは穏やかになります。

解説

前の単位の「歩歩先を占む」と対になる、事事勝を争う者はくじかれるという句から始まります。続く五句は、改過・安分・擬古人・付天命・念子孫という五つの心がけと、その効果を並べています。過ちを改めれば天地も怒らず、分に安んじれば鬼神も手を出せないとは、自分の側を正せば外からの災いを恐れる必要がないという意味です。言行の手本を古人に求めれば徳が進み、功名の成否は天に任せれば心は閑かになります。最後に、自分の行いの報いが子孫に及ぶと考えれば、無理な事はしなくなると結びます。結果を手放し、手本を高く持つことで心が軽くなる教えです。

この章句が説くこと

改過安分天命持躬子孫

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