格言聯璧 / 學問類・精神を愛惜して他日宇宙を擔當するに留む
與人談理,須令人家胸中點頭。 愛惜精神,留他日擔當宇宙。 蹉跎歲月,問何時報答君親。 戒浩飲,浩飲傷神。戒貪色,貪色滅神。 戒厚味,厚味昏神。戒飽食,飽食悶神。
新字:与人談理,須令人家胸中点頭。 愛惜精神,留他日担当宇宙。 蹉跎歳月,問何時報答君親。 戒浩飲,浩飲傷神。戒貪色,貪色滅神。 戒厚味,厚味昏神。戒飽食,飽食悶神。
書き下し
人と理を談ずるには、須らく人家の胸中をして點頭せしむべし。 精神を愛惜して、他日宇宙を擔當するに留む。 歲月を蹉跎して、問ふ、何れの時にか君親に報答せん。 浩飲を戒めよ、浩飲は神を傷ふ。貪色を戒めよ、貪色は神を滅す。 厚味を戒めよ、厚味は神を昏くす。飽食を戒めよ、飽食は神を悶えしむ。
現代語訳
人と道理を語り合うときは、相手の胸のうちで深くうなずけるようにしなければなりません。 精神を大切に惜しんで、いつの日か天下の大事を担うときのために取っておきなさい。 歳月をむだに過ごしていて、いったいいつ主君や親の恩に報いるのでしょうか。 大酒を戒めなさい。大酒は精神を傷つけます。色欲を貪ることを戒めなさい。色欲は精神を滅ぼします。 濃い味の美食を戒めなさい。美食は精神を暗くします。食べ過ぎを戒めなさい。食べ過ぎは精神をふさぎます。
解説
前の単位の「自家の胸中をして点頭せしむ」と対になる、相手を納得させる語り方の句から始まります。続く二句は精神を惜しんで将来の大任に備えることと、歳月を無駄にして恩返しの機会を失うことを対比しています。後半は精神、つまり心身の気力を損なうものを列挙した「戒」の句で、大酒、色欲、美食、過食の四つを挙げ、それぞれが神を傷つけ、滅ぼし、暗くし、ふさぐと言います。この列挙は次の単位まで続きます。学問類に養生の戒めが入っているのは、学ぶ力の土台が心身の充実にあると考えたからでしょう。
この章句が説くこと
養生節制精神学問光陰
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