格言聯璧 / 學問類・天地間第一の人品は還た是れ讀書
古今來許多世家,無非積德。 天地間第一人品,還是讀書。 讀書即未成名,究竟人高品雅。 修德不期獲報,自然夢穩心安。 為善最樂,讀書便佳。
新字:古今来許多世家,無非積徳。 天地間第一人品,還是読書。 読書即未成名,究竟人高品雅。 修徳不期獲報,自然夢穏心安。 為善最楽,読書便佳。
書き下し
古今來、許多の世家、積德に非ざるは無し。 天地間第一の人品は、還た是れ讀書。 讀書は即ひ未だ名を成さずとも、究竟人高く品雅なり。 德を修めて報を獲るを期せざれば、自然に夢穩かに心安し。 善を爲すは最も樂しく、書を讀むは便ち佳し。
現代語訳
昔から今まで続いてきた多くの名家は、どれも徳を積んできた家です。 天地のあいだで第一の人柄をつくるのは、やはり読書です。 読書をすれば、たとえ名を成さなくても、結局は人柄が高く品が雅やかになります。 徳を修めて見返りを期待しなければ、おのずと眠りは穏やかで心は安らかです。 善を行うことが最も楽しく、書を読むことがそのまま良いことなのです。
解説
学問類の冒頭に置かれた聯で、家の繁栄と個人の人柄を支えるものとして、積徳と読書の二つを並べています。前半は家を長く続かせるのは徳の積み重ねだと言い、後半はその人の品位をつくるのは読書だと言います。読書は出世の道具ではなく、名を成さなくても人を高くするものだと位置づけている点が大切です。また徳を修めるのも報いを求めないからこそ、夜ぐっすり眠れる心の安らぎが得られると説きます。成果や評価を求めすぎて疲れたとき、読むことと善いことをすること自体を楽しむ姿勢に立ち返らせてくれる言葉です。
この章句が説くこと
読書積徳修身人品家訓
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