人物志 / 釋爭
怨在微而下之,猶可以為謙德也;變在萌而爭之,則禍成而不救矣。
新字:怨在微而下之,猶可以為謙徳也;変在萌而争之,則禍成而不救矣。
書き下し
怨み微に在りて之に下れば、猶以て謙徳と為す可きなり。変萌に在りて之を争えば、則ち禍成りて救う可からず。
現代語訳
怨みがまだ小さいうちにへりくだって収めれば、それはなお謙虚の徳とすることができる。事変がまだ芽生えたばかりの段階で争ってしまえば、災いが出来上がってしまい、もはや取り返しがつかなくなる。
解説
怨みや対立の芽がまだ小さいうちにへりくだって収めれば謙徳として評価されるが、その芽の段階で争ってしまえば、後戻りできない災いへと育ってしまうと劉劭は説く。人間関係のこじれの多くは、最初の小さな行き違いを放置したり、逆にその場で意地を張って言い返したりすることから育っていく。関係が壊れる前の小さな段階でこそ、一歩引いて収める余地が残されている。芽が小さいうちに手を打てるかどうかが、後の禍の大きさを分ける。
この章句が説くこと
早期対応怨みの芽関係修復