人物志 / 釋爭
卑讓降下者,茂進之遂路也,矜奮侵陵者,毀塞之險途也。
新字:卑譲降下者,茂進之遂路也,矜奮侵陵者,毀塞之険途也。
書き下し
卑讓降下は、茂進の遂ぐる路なり。矜奮侵陵は、毀塞の険しき途なり。
現代語訳
へりくだり譲る態度は、順調に栄達を遂げるための道である。驕り高ぶって人を侵し凌ぐ態度は、身を滅ぼし行き詰まる険しい道である。
解説
へりくだって譲る姿勢は結局のところ着実な前進につながり、驕り高ぶって人を押しのける姿勢は行き詰まりと破滅につながると劉劭は対比で示す。短期的には強引に押し通す方が早く進むように見えることもあるが、周囲の協力を失えばいずれ行き詰まる。逆に一歩譲る姿勢は遠回りに見えても、信頼を積み重ねる分だけ長い目で見た進みやすさにつながることが多い。目先の勢いと長い目で見た道のどちらを選んでいるか、振り返ってみる価値がある。
この章句が説くこと
謙譲驕り長期的な道
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