人物志 / 釋爭
兩賢未別,則能讓者為雋矣。
新字:両賢未別,則能譲者為雋矣。
書き下し
両賢未だ別たざれば、則ち能く讓る者を雋と為す。
現代語訳
二人の賢者の優劣がまだ定まらないときには、譲ることができる者こそが優れた人物とされる。
解説
実力が拮抗して優劣のつけがたい二人がいるとき、最後にその差を分けるのは実力そのものではなく、譲ることができるかどうかだと劉劭は説く。同じくらいの実力を持つ者同士が昇進や評価を競うとき、譲れる者の方がかえって高く評価されるという逆説は、現代の職場でもしばしば見られる。実力が拮抗している場面では、押し通す強さよりも一歩引く度量の方が、周囲からの信頼を集めることを覚えておく価値がある。
この章句が説くこと
拮抗する実力譲る度量評価の分かれ目