人物志 / 效難
居視其所安,達視其所舉,富視其所與,窮視其所為,貧視其所取。
新字:居視其所安,達視其所舉,富視其所与,窮視其所為,貧視其所取。
書き下し
居りては其の安んずる所を視、達しては其の挙ぐる所を視、富みては其の与うる所を視、窮すれば其の為す所を視、貧しければ其の取る所を視る。
現代語訳
平時にはその人が何に安んじているかを見、栄達したときには誰を推挙するかを見、富んだときには何をどう分け与えるかを見、困窮したときには何をするかを見、貧しいときには何を受け取るかを見る。
解説
人物を見極めるには、平穏なとき、成功したとき、豊かなとき、困窮したとき、貧しいときという五つの局面での振る舞いを見よと劉劭は具体的に説く。順調なときの言葉だけでなく、うまくいっているときに誰を引き立てるか、苦しいときに何をするかにこそ、その人の実質が表れるという指摘は今の人間関係にもそのまま生きる。友人や同僚を判断するとき、平時の顔だけでなく、こうした局面ごとの振る舞いを思い出してみると、見え方が変わってくる。

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人物志・效難何をか知り難きの難と謂ふ。人物は精微にして、能く神にして明らかなり、其の道甚だ難し。固より知り難きの難なり。是を以て衆人の察は、尽く備ふること能はず。故に各自度を立てて、以て相観采す。或いは其の形容を相し、或いは其の動作を候ひ、或いは其の終始を揆り、或いは其の儗象を揆り、或いは其の細微を推し、或いは其の過誤を恐れ、或いは其の言ふ所に循ひ、或いは其の行事を稽ふ。
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