人物志 / 效難
深明沉漠,則以為空虛。
新字:深明沉漠,則以為空虚。
書き下し
深明沉漠なれば、則ち以て空虛と為す。
現代語訳
深く聡明でありながら物静かで目立たない人は、かえって中身が空っぽだと誤解されてしまう。
解説
思慮深く聡明でありながら物静かで自己主張の少ない人ほど、逆に中身がないと誤解されやすいと劉劭は指摘する。発言の少ない同僚や、控えめに仕事をこなす人を、存在感がないというだけで評価から漏らしてしまうことは実際によくある。声の大きさや目立ち方と、その人の実力や思慮深さとは本来別のものであり、静かな人ほど丁寧に観察しなければ、その持っているものを見落としてしまう。目立たなさを空虚さと取り違えていないか、意識して確かめる価値がある。
この章句が説くこと
物静かさ過小評価隠れた実力