人物志 / 體別
沉靜之人,道思迴復,不戒其靜之遲後,而以動為疏,美其懦;是故,可與深慮,難與捷速。
新字:沈静之人,道思迴復,不戒其静之遅後,而以動為疏,美其懦;是故,可与深慮,難与捷速。
書き下し
沉靜の人は、道思迴復し、其の靜の遲後なるを戒めず、動を以て疏と為し、其の懦を美とす。是の故に、與に深慮すべきも、與に捷速なること難し。
現代語訳
沈着で落ち着いた人は、思考を繰り返し巡らせるが、自分の落ち着きが遅れにつながることを戒めることができず、機敏な行動を粗雑だと見なして、自分の慎重さを美点だと思い込む。そのため、深く思慮することは共にできても、素早く対応することは難しい。
解説
沈着で慎重な人は深く思慮する力に優れる一方、素早い対応を苦手とすることが多い。人物志はこの表裏を指摘し、自分の遅さを美点だと思い込んでしまう危うさまで具体的に描く。慎重さは尊い美点だが、それに安住して機を逃せば、結果として周囲に迷惑をかけることもある。深く考える力を保ちながらも、動くべき瞬間を見極める意識が求められる。

人生を、一行の式にしてみた。
志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。
本の中身を見るこの章句が説くこと
沈静深慮捷速