人物志 / 七繆
世有侈儉,名由進退。
新字:世有侈倹,名由進退。
書き下し
世に侈儉有り、名は進退に由る。
現代語訳
世の中には奢侈が良しとされる時代と倹約が良しとされる時代とがあり、人の評判はその世相の変化によって上がったり下がったりする。
解説
同じ人物、同じ振る舞いであっても、世の中が贅を好む時代か倹約を尊ぶ時代かによって、評判は上下すると劉劭は述べる。ある行動が称賛される流行の年もあれば、同じ行動が浮ついていると批判される年もあり、評判の変化が必ずしも本人の変化を意味しない場合は多い。時代の空気やその場の風潮に合わせて評価が揺れているだけなのか、それとも本人の実質が変わったのかを分けて見る目を持つことが、人を見誤らないための一助になる。
この章句が説くこと
世相評判の変動時代の空気