人物志 / 七繆
人情莫不趣名利、避損害。
書き下し
人情は名利に趣き損害を避けざる莫し。
現代語訳
人の情として、名声や利益を求め、損失や害を避けようとしない者はいない。
解説
名や利を求め、損や害を避けたいと思うのは、誰もが等しく持つ自然な人情であると劉劭は言い切る。この一句は人を非難するための言葉ではなく、人物を評価する際の前提として押さえておくべき現実の描写である。誰かの行動を見て「打算的だ」と眉をひそめる前に、それが人として当たり前の傾向であることを思い出せば、過度な理想化も過度な失望も避けられる。人の言動を読み解く出発点として、この人情の普遍性を踏まえておく価値がある。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
人情名利損得
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人物志・七繆名利の路は、是得に在り。損害の源は、非失に在り。故に人は賢愚と無く、皆是得をして己に在らしめんと欲す。能く己の是を明らかにするは、同体に過ぐるは莫し。是を以て偏材の人は、交遊進趨の類、皆同体を親愛して之を誉め、対反を憎悪して之を毀り、異雑を序して尚ばざるなり。推して之を論ずれば、他の故無し。夫れ同体を誉め、対反を毀るは、彼の非を証して己の是を著す所以なり。異雑の人に至りては、彼に於いて益無く、己に於いて害無ければ、則ち序して尚ばず。是の故に、
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