人物志 / 七繆
同體之人,常患於過譽;及其名敵,則尟能相下。
新字:同体之人,常患於過誉;及其名敵,則尟能相下。
書き下し
同体の人は、常に過誉に患い、其の名敵するに及びては、則ち尟かに能く相下る。
現代語訳
気質や立場が似た者同士は、互いを過大に誉め合う弊害を常に抱えており、その名声が並び立つ間柄になると、互いに一歩を譲れる者はほとんどいない。
解説
似た気質や立場の人同士は仲間意識から互いを過大に評価しがちだが、いざ立場が並び競い合う関係になると、途端に譲り合いが難しくなると劉劭は見抜く。同じチームや同業者の間で気安く褒め合っていた関係が、昇進や評価が絡んだ途端にぎくしゃくすることは珍しくない。褒め言葉が本当に相手の実力を映しているのか、それとも仲間内の空気に流されているだけなのかを、利害が対立していない今のうちに見極めておくことは無駄ではない。
この章句が説くこと
仲間意識過大評価競合関係