人物志 / 七繆
善人雖善,猶有所乏。
書き下し
善人は善なりと雖も、猶乏しき所有り。
現代語訳
善良な人物は確かに善良ではあるが、それでもなお欠けているところがある。
解説
どれほど善良で優れた人物にも、必ず不足する部分があるという当然の事実を、劉劭はあえて言葉にして戒めとする。人は誰かの美点に強く惹かれると、その人の欠点を見落としたり、都合よく見ないふりをしたりしやすい。信頼している同僚や尊敬する相手を全面的に良い人だと決めつけてしまうと、思わぬところで判断を誤ることになる。長所に光が当たっているときほど、その陰にある短所にも目を配る余地を残しておきたい。
この章句が説くこと
評価バイアス長所と短所思い込み