人物志 / 七繆
早智者淺惠而見速,晚成者奇識而舒遲,終暗者並困於不足,遂務者周達而有餘。
新字:早智者浅恵而見速,晩成者奇識而舒遅,終暗者並困於不足,遂務者周達而有余。
書き下し
早智なる者は浅恵にして見ること速く、晩成なる者は奇識にして舒ぶること遅く、終に暗き者は並びに不足に困しみ、務めを遂ぐる者は周達にして餘り有り。
現代語訳
早熟で聡明な者は、知恵は浅いが物事を見抜くのが速い。大器晩成の者は、優れた見識を持つがそれが花開くのは遅い。最後まで愚かなままの者は、あらゆる点で能力不足に苦しむ。物事を成し遂げる者は、全体に通じていて余力がある。
解説
人の成長する速度は一様ではなく、早熟な者もいれば大器晩成の者もいるのだと劉劭は説く。早く芽の出る才能は目につきやすいが浅いこともあり、遅く花開く才能は見過ごされやすいが奥行きがあることも多い。学校でも職場でも、早く成果を出す人が優秀で、時間のかかる人はそうでないと短絡的に決めつけてしまう場面は少なくない。誰かの評価を急がず、成長の速度そのものが多様であることを踏まえて見守る視点が求められる。
この章句が説くこと
大器晩成成長速度人材評価
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