人物志 / 七繆
精欲深微,質欲懿重,志欲弘大,心欲嗛小。
書き下し
精は深微ならんことを欲し、質は懿重ならんことを欲し、志は弘大ならんことを欲し、心は嗛小ならんことを欲す。
現代語訳
精神は深く微妙であることが望ましく、資質は徳高く重厚であることが望ましく、志は広く大きいことが望ましく、心は慎み深く控えめであることが望ましい。
解説
劉劭は理想の人格を、精神の深さ、資質の重厚さ、志の大きさ、心の慎ましさという四つの軸で描き出す。ここで興味深いのは、志は大きく持ちながらも、心はあえて小さく慎み深くあるべきだとする対比である。大きな目標を掲げること自体は悪くないが、それを支える日々の言動まで大きく振る舞ってしまうと、周囲との摩擦や慢心を招きやすい。志の大きさと日常の慎重さを両立させることが、この一句が示す人格の理想像である。
この章句が説くこと
志と慎み人格の理想バランス
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