人物志 / 八觀
鈞材而好學,明者為師;比力而爭,智者為雄;等德而齊,達者稱聖
新字:鈞材而好学,明者為師;比力而争,智者為雄;等徳而斉,達者称聖
書き下し
材を鈞しくして学を好めば、明なる者師と為る。力を比べて争えば、智なる者雄と為る。徳を等しくして斉しければ、達なる者聖と称せらる。
現代語訳
才能が等しい者同士で学問を好んで競えば、より明晰な者が師となる。力が等しい者同士で争えば、より知恵ある者が英雄となる。徳が等しく釣り合っていれば、より達観した者が聖人と称せられる。
解説
才能が同じ程度の者同士が学問を好んで励めば、より明晰な者が師と仰がれ、力が同じ程度の者同士が争えば、より知恵ある者が英雄となり、徳が釣り合う者同士であれば、より達観した者が聖人と称せられると人物志は言う。条件がそろった上で最後に差をつけるのは、明晰さ・知恵・達観といった質の高さである。横並びの環境の中でどう抜きん出るかを考えるとき、力任せの競争より物事の本質をどれだけ見通せるかが分かれ目になるという示唆に富む。
この章句が説くこと
学争達観
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