人物志 / 八觀
敬之為道也,嚴而相離,其勢難久;愛之為道也,情親意厚,深而感物。
新字:敬之為道也,厳而相離,其勢難久;愛之為道也,情親意厚,深而感物。
書き下し
敬の道たるや、厳にして相離る、其の勢い久しかり難し。愛の道たるや、情親しく意厚く、深くして物を感ぜしむ。
現代語訳
敬という道のあり方は、厳格であるがゆえに人と人とを遠ざけ、その勢いは長続きしにくい。愛という道のあり方は、情が親しく心が厚いので、深く人の心を動かす。
解説
敬意だけで人と接すると態度は厳格になるが、その分だけ相手との間に距離ができ、関係は長続きしにくいと人物志は言う。一方、愛情をもって接すると心が通い合い、深いところで相手の心を動かす力を持つ。仕事上の礼儀正しさと、家族や友人への情の通った関わりとでは、同じ良い関係でも持続の仕方がまるで違う。距離を保つ関係と深く結びつく関係のどちらを築きたいかによって、敬と愛の配分を意識的に選ぶ必要がある。
この章句が説くこと
敬遠情愛持続
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