人物志 / 八觀
自見其美,不足也;不伐其能,有餘也。
新字:自見其美,不足也;不伐其能,有余也。
書き下し
自ら其の美を見すは、不足なり。其の能を伐らざるは、有余なり。
現代語訳
自分から自分の美点を見せびらかすのは、実力が不足している証である。自分の能力を誇らないのは、実力に余裕がある証である。
解説
自分から自分の美点を見せびらかす態度は、裏を返せば足りないものを埋めようとする不足の表れだと人物志は見る。逆に、能力があっても誇らずにいられるのは、それだけの余裕がある証だという。誇示と余裕を分ける基準は能力の高低そのものではなく、示さずにいられるかどうかにある。自分の言動を振り返り、つい誇りたくなる瞬間があれば、そこにどんな不安や不足感が隠れていないか考えてみる価値がある。
この章句が説くこと
誇示余裕不足