人物志 / 接識
夫人初甚難知,而士無眾寡,皆自以為知人。
書き下し
夫れ人は初め甚だ知り難きに、士は衆寡と無く、皆自ら人を知ると以為う。
現代語訳
そもそも人は、最初はきわめて知りがたいものであるのに、士人は数の多少にかかわらず、誰もが自分は人を見抜けると思っている。
解説
人を見極める難しさは、地位や経験の量とは関係なく、誰の身にも等しく起こる。にもかかわらず、多くの人はどこかで「自分には人を見る目がある」と思い込んでいる。この自信こそが、実は評価を誤らせる最初のつまずきになりかねない。同僚や友人、家族に対しても、わかっているつもりの油断がないか、日々の関わりの中でふと立ち止まって考えてみる価値がある。
この章句が説くこと
人物評価自己過信認知バイアス