人物志 / 利害
其功足以理煩紏邪。其蔽也,民勞而下困。
新字:其功足以理煩紏邪。其蔽也,民労而下困。
書き下し
其の功は以て煩を理め邪を紏すに足る。其の蔽たるや、民労し下困しむ。
現代語訳
その功績は、煩雑な事柄を整理し不正を正すのに十分である。しかしその弊害として、民は疲弊し、下の者は苦しむことになる。
解説
煩雑な実務を整理し不正を取り締まる働きは確かに功績と呼べるが、それを徹底しすぎると、現場で働く人々を疲弊させ苦しめてしまうという裏面がある。管理を厳密にすればするほど組織は整うはずだと考えがちだが、行き過ぎた管理はかえって現場の負担を増やし、活力を奪うことにもなりかねない。整えることと締め付けることは紙一重であり、その境目を見誤らないことが管理する立場には求められる。今のやり方が、整えているのか疲弊させているのか確かめる価値がある。
この章句が説くこと
管理過多功績と疲弊整えることの限界