人物志 / 利害
其功足以立法成治。其弊也,為群枉之所讎。
書き下し
其の功は以て法を立て治を成すに足る。其の弊たるや、群枉の讎とする所と為る。
現代語訳
その功績は、制度を確立し秩序ある統治を成し遂げるのに十分である。しかしその弊害として、不正を働く者たちから恨まれる存在となる。
解説
制度を正し秩序を築くという大きな功績を上げる人ほど、その裏で不正から利益を得ていた者たちの反感を買い、恨みの標的になりやすいという宿命が語られている。ルールを整え不正を正す行為は正しいはずなのに、なぜかそれをした本人が孤立していく光景は、職場の改革の場面でもよく見られる。功績と敵意は表裏一体であり、正しいことをすれば誰からも感謝されるわけではないという現実を知っておくことは、改革に踏み出す人の心構えとして役に立つ。
この章句が説くこと
改革者の宿命功績と恨み正しさの代償