人物志 / 利害
其未達也,為眾人之所不識。其用也,為明主之所珍。
書き下し
其の未だ達せざるや、衆人の識らざる所と為る。其の用いらるるや、明主の珍ぶ所と為る。
現代語訳
まだ世に知られていないうちは、多くの人からその価値を理解されない。しかし用いられるようになると、見識ある主から大切にされる存在となる。
解説
深い知略や見識を持つ人物は、世に出るまでの間、周囲からその真価をなかなか理解されないものだが、それを見抜き用いる者に出会って初めて、価値が正当に評価されるようになるという指摘である。今はまだ誰にも認められていない力があったとしても、それは力そのものが劣っているからではなく、まだ見抜く相手に出会っていないだけかもしれない。同時にこれは、表面的な評判だけでなく、まだ知られていない価値を見抜く目を持つことの大切さを教えてくれる。
この章句が説くこと
不遇と評価見抜く主価値の発見