人物志 / 材能
故量能授官,不可不審也。
書き下し
故に能を量りて官を授くるは、審らかにせざるべからざるなり。
現代語訳
それゆえ、能力を見極めた上で役職を授けることは、慎重に行わなければならない。
解説
ここまで述べてきた適材適所の議論の結論として、人の能力を見極めて役割を与えることの重責が語られている。役職や仕事を割り振る行為は、単なる事務作業ではなく、その人の持ち味と場の性質とを照らし合わせる判断であるべきだという戒めである。役割を安易に決めると、本人の力が発揮されないばかりか、任された場もうまく機能しなくなる。誰かに仕事を頼むとき、自分が役目を引き受けるとき、この見極めをどれだけ丁寧に行えているかが問われる。
この章句が説くこと
人事の要諦見極め慎重な任命
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人物志・材能故に臣は自ら任ずるを以て能と為し、君は人を用うるを以て能と為す。臣は能く言うを以て能と為し、君は能く聴くを以て能と為す。臣は能く行うを以て能と為し、君は能く賞罰するを以て能と為す。能とする所同じからず、故に能く衆材に君たるなり。
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