人物志 / 材能
凡偏材之人,皆一味之美;故長於辦一官,而短於為一國。
新字:凡偏材之人,皆一味之美;故長於辦一官,而短於為一国。
書き下し
凡そ偏材の人は、皆一味の美なり。故に一官を辦ずるに長じて、一国を為むるに短し。
現代語訳
およそ一芸に偏った才能を持つ人は、いずれもただ一つの持ち味において優れている。それゆえ、一つの役職をこなすことには長けているが、国全体を治めることには不向きである。
解説
一つの分野で際立った専門性を持つ人ほど、その専門性ゆえに全体を見渡す役割には向かないことがある、という指摘である。特定の技術や分野で高い評価を得ている人が、そのまま組織全体を任されると、うまくいかないことは珍しくない。これは能力が劣っているからではなく、一つの持ち味を極めた才能と、多様な持ち味を調和させる才能とが別の資質だからである。専門家をそのまま管理者に据えることが最善とは限らないという視点は、今の職場にも当てはまる。
この章句が説くこと
専門性の限界一芸統括の才との違い
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