人物志 / 流業
若道不平淡,與一材同好,則一材處權,而眾材失任矣。
新字:若道不平淡,与一材同好,則一材処権,而眾材失任矣。
書き下し
若し道平淡ならずして、一材と好みを同じくせば、則ち一材権に処りて、衆材任を失わん。
現代語訳
もし上に立つ者の姿勢が公平でなく、ある特定の才能だけを好むならば、その一つの才能だけが権力の座を占め、他の多くの才能はその働き場所を失ってしまうだろう。
解説
上に立つ者が特定のタイプの人材を偏愛すると、その一芸だけが幅を利かせ、他の有能な人材は活躍の機会を奪われてしまう、という警句である。自分と似たタイプや話が合う相手ばかりを重用したくなるのは自然な心理だが、それが行き過ぎると組織や集団全体の多様性が失われていく。チームの中で誰かの意見ばかりが通り、他の人が発言しなくなっていく状況には、こうした偏りが潜んでいることが多い。好みと公正な評価を分けて考えられているか、立ち止まる意味がある。
この章句が説くこと
偏愛組織の多様性公平な評価
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