人物志 / 材理
善難者,務釋事本;不善難者,舍本而理末。
新字:善難者,務釈事本;不善難者,舎本而理末。
書き下し
善く難ずる者は、務めて事の本を釈く。難ずるに善からざる者は、本を舎てて末を理む。
現代語訳
反論に長けた人は、事の根本を解き明かすことに努める。反論に下手な人は、根本を捨てて枝葉末節にこだわる。
解説
議論において本当に力を発揮する人は、相手の主張の核心がどこにあるかを見極め、そこに切り込んでいく。反対に、議論が苦手な人ほど、些細な言葉尻や枝葉の部分に食いついてしまい、話の本筋からずれていく。会議や日常の言い合いでも、細かい表現の揚げ足取りに終始して、肝心の論点がどこかへ行ってしまうことは少なくない。反論するときにまず自分に問うべきは、相手の言葉ではなく、相手の主張の根本を捉えられているかどうかである。
この章句が説くこと
反論の本質枝葉末節本筋を捉える力
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