人物志 / 體別
精良畏慎,善在恭謹,失在多疑。
書き下し
精良畏慎なるは、善は恭謹に在り、失は多疑に在り。
現代語訳
誠実で慎み深い人は、その美点は礼儀正しさにあるが、欠点は疑い深いことにある。
解説
慎重で謹厳な人は礼儀正しさで信頼を得る一方、疑い深くなりがちだという弱点を抱える。人物志はこの二面性を率直に描き出す。慎み深さは美点として評価されやすいが、行き過ぎれば人を信じられなくなり、かえって周囲との関係を狭めてしまうことにもなりかねない。自分の慎重さが今どこまで健全に働いていて、どこから過剰な疑心に変わっているのか、時折立ち止まって点検する必要がある。
この章句が説くこと
畏慎恭謹多疑