人物志 / 體別
凌楷之人,秉意勁特,不戒其情之固護,而以辨為偽,彊其專;是故,可以持正,難與附眾。
新字:凌楷之人,秉意勁特,不戒其情之固護,而以弁為偽,彊其専;是故,可以持正,難与附眾。
書き下し
凌楷の人は、意を秉ること勁特にして、其の情の固護なるを戒めず、辨を以て偽と為し、其の專を彊む。是の故に、以て正を持すべきも、與に眾を附くること難し。
現代語訳
意志が強く節を曲げない人は、意志の持ち方が強く際立っているが、自分の頑なさを戒めることができず、他人の弁論をかえって偽りだと決めつけて、自分の一途さを押し通してしまう。そのため、正しさを貫くことはできても、多くの人の心を集めることは難しい。
解説
意志の強い人は公正さを貫く力を持つ一方、その頑なさゆえに多くの人望を集めにくい。人物志は、他人の言葉をかえって偽りだと決めつけてしまう危うさまで具体的に指摘する。信念を曲げない姿勢は尊いが、それが他者の意見を退ける理由になってしまえば、孤立を招く。譲らない強さと、人の話に耳を傾ける柔らかさを、同時に持てるかが問われる。
この章句が説くこと
凌楷頑固人望
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