人物志 / 體別
普博周給,弘在覆裕,失在溷濁。
書き下し
普博周給なるは、弘は覆裕に在り、失は溷濁に在り。
現代語訳
度量が広く誰にでも行き届く人は、その美点は包容力の豊かさにあるが、欠点はけじめのなさに陥りやすいことにある。
解説
度量が広く面倒見のよい人は、寛大さで多くの人を受け入れる一方、けじめのなさに陥りやすい。人物志はこの表裏を指摘する。誰にでも良い顔をする寛容さは美徳に見えるが、線引きを失えば、公正さや信頼を損なう結果につながる。広く受け入れる姿勢を保ちながらも、譲れない一線をどこに置くかを、自分自身で決めておく必要がある。
この章句が説くこと
普博覆裕溷濁