人物志 / 體別
夫拘抗違中,故善有所章,而理有所失。
書き下し
夫れ拘抗の中を違へば、故に善に章るる所有りて、理に失する所有り。
現代語訳
そもそも偏屈さや強引さが中庸から外れていると、それゆえに美点がはっきり際立つ一方で、道理を見失う面も出てくる。
解説
極端な性格は、その分だけ美点もはっきりと際立つ。しかし人物志は同時に、その極端さゆえに道理を見失う場面もあると指摘する。強い個性は周囲から評価されやすい一方で、行き過ぎたときに気づきにくいという弱点も抱えている。自分の際立った特徴がどんな場面で輝き、どんな場面で判断を誤らせるかを、両面から見ておく必要がある。
この章句が説くこと
中庸美点と欠点体別
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孟子・離婁章句下孟子曰く、「仲尼は已甚だしきを為さざる者なり。」
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