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人物志 / 英雄

張良是也。

書き下し

張良是れなり。

現代語訳

張良(ちょうりょう、漢の高祖の軍師)がそれである。

解説

聡で始めを謀り、明で機を見、胆で決断できて初めて英と呼べる、という条件を満たす人物として張良を挙げる一句である。張良は韓の貴族の出で、秦の始皇帝暗殺を企てたのち、劉邦の参謀として鴻門の会や楚漢戦争の要所で策を立て、漢の天下統一に貢献した。帷幄の中で策をめぐらし千里の外で勝ちを決したと称えられる人物で、流業篇でも術家の代表とされている。劉劭が英の典型に張良を置いたのは、知恵だけでなく、暗殺計画に見られるような胆力も備えていたからだろう。現代でいえば、戦略を描くだけでなく、それを通すための覚悟を持つ参謀こそが、本当の意味で頼れる知恵者である。

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