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人物志 / 利害

其為業也,細而不泰,故為治之末也。

書き下し

其の業為るや、細にして泰ならず、故に治の末為り。

現代語訳

(伎倆の)業というものは、細かくて大らかさがないので、政治の末端のものである。

解説

利害篇を締めくくる一句で、伎倆の業は細かくて大らかさがないので、政治の末端にあたると評する。細部を詰める能力は実務には欠かせないが、国の大きな方向を定めるものではない、という劉劭の位置づけである。篇全体を振り返ると、清節の業だけが弊害なく常に貴ばれ、法家・術家・智意・臧否・伎倆には、それぞれ功と弊が表裏一体で存在すると描かれた。どの才も用いどころを誤れば害をなし、正しく置けば功をなす。現代の組織でも、細部に強い人を末端と軽んじるのではなく、全体の設計の中に正しく位置づけ、大局を見る人と組み合わせることで、はじめてその力が生きる。

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