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人物志 / 材理

夫何故哉?蓋理多品而人異也。

書き下し

夫れ何の故ぞや。蓋し理は品多くして人は異なればなり。

現代語訳

それはなぜか。思うに道理には多くの種類があり、人もそれぞれ異なっているからである。

解説

材理篇の冒頭で、物事を立てるには道理が必要なのに、いざ論じ合うと道理を定められる人が少ないのはなぜか、という問いへの答えである。劉劭は、道理そのものに多くの種類があり、しかも論じる人の性質がそれぞれ違うからだと言う。この後、道理が多様だと通じにくく、人の才が違えば情が食い違い、結果として道理を失い事を誤ると続く。議論がかみ合わない原因を、相手の頭の良し悪しではなく、扱う道理の種類と話し手の性の組み合わせに求める点が独特である。会議が空回りするとき、今どの種類の道理を論じているのか、誰がどの性で話しているのかを確かめる視点を与えてくれる。

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