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人物志 / 九徵

聰明者,陰陽之精,陰陽清和,則中叡外明。聖人淳耀,能兼二美,知微知章,自非聖人,莫能兩遂。

新字:聰明者,陰陽之精,陰陽清和,則中叡外明。聖人淳耀,能兼二美,知微知章,自非聖人,莫能両遂。

書き下し

聡明なる者は、陰陽の精なり、陰陽清和なれば、則ち中叡にして外明なり。聖人は淳耀にして、能く二美を兼ね、微を知り章を知る。聖人に非ざる自りは、能く両つながら遂ぐる莫し。

現代語訳

聡明とは陰陽の精髄である。陰陽が清らかに調和していれば、内には深い叡智があり、外には明らかな見通しがある。聖人は純粋に輝いて、この二つの美点を兼ね備え、かすかな兆しも知り、あらわな事柄も知る。聖人でなければ、この両方を成し遂げられる者はいない。

解説

聡明を陰陽の精とし、陰陽が清らかに調和すれば内に叡智、外に明察が生まれると説く。聖人はこの二つを兼ね、微かな兆しと明らかな事実の両方を見通すが、聖人以外はどちらかに偏る、と劉劭は言う。直後に、明白な人は動きの機を捉えるが深い思慮に暗く、思慮深い人は静の根源を知るが速さに欠けると続き、陰陽の偏りとして人の知性の型を分ける。現代でも、即断即決に長けた人と、じっくり考える人とがいる。両方を一人に求めるのは難しいと知ったうえで、組み合わせて用いるのが人を使う側の知恵である。

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