囲炉夜話 / 第百九十八則・大識見有りて乃ち大文章有り
有真性情須有真涵養。有大識見乃有大文章。
書き下し
真の性情有らば須らく真の涵養有るべし。大識見有りて乃ち大文章有り。
現代語訳
本当の気質と情を持つなら、本当の修養がなければなりません。大きな見識があってこそ、大きな文章が生まれます。
解説
人柄と文章の両方について、根本が先だと説く短い対句です。性情とは、生まれ持った気質と感情のことです。真の性情、つまり飾らない本音の感情を持つ人ほど、それを整える真の涵養、つまり時間をかけた修養が要ると言います。感情が本物であるほど、放っておけば激しさにもなるからでしょう。下の句は、優れた文章は技巧からではなく、大きな識見、つまり物事を見通す眼から生まれると言います。心の中身と修養、見識と表現という組み合わせで、内にあるものが外に現れる順序を示しています。企画書や報告を書く今の仕事にも通じる教えです。
この章句が説くこと
修養見識文章性情学問
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