囲炉夜話 / 第五十八則・直道の朋友と結交す
能結交直道朋友,其人必有令名。 肯親近耆德老成,其家必多善事。
新字:能結交直道朋友,其人必有令名。 肯親近耆徳老成,其家必多善事。
書き下し
能く直道の朋友と結交すれば、其の人必ず令名有り。肯て耆德老成に親近すれば、其の家必ず善事多し。
現代語訳
まっすぐな道を行く友と交わることができれば、その人には必ずよい評判が立ちます。徳のある年長者や経験を積んだ人に進んで親しめば、その家には必ずよいことが多くあります。
解説
誰と交わるかが、その人と家の行く末を決めるという対句です。直道は、曲がったことをしないまっすぐな生き方のことです。そうした友と交われば、自然と感化を受け、周りからの評判も良くなると言います。『論語』季氏篇の、直きを友とし、諒を友とし、多聞を友とするは益なりという益者三友を思わせます。後半の耆徳老成は、年を重ねて徳を備え、経験に練れた人のことです。そうした人に親しめば、家に良い助言が入り、善いことが多くなるとします。友と年長者という横と縦の関係の両方から、良い人を選んで近づく大切さを教えています。
この章句が説くこと
交友師長老家訓令名
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