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囲炉夜話 / 第五十二則・禍を悔ゆるの天を邀ふ

天雖好生,亦難救求死之人。人能造福,即可邀悔禍之天。

書き下し

天は生を好むと雖も、亦た死を求むるの人を救ひ難し。人能く福を造れば、即ち禍を悔ゆるの天を邀ふべし。

現代語訳

天は生かすことを好むといっても、自ら死を求めるような生き方をする人を救うことは難しいものです。人が自ら福をつくることができれば、禍を下したことを悔いる天をも迎えることができます。

解説

天と人の関わりを、救いと福の両面から述べた一則です。好生は、生き物を生かすことを好む天の徳で、『尚書』に見える語です。それでも、自ら破滅に向かう人までは救えないと言います。悔禍は、天が下した禍を悔いて改めることで、『左伝』などに見える表現です。人が善を積んで自ら福をつくれば、天さえ考えを改めて禍を退けるというのです。運命は天に任せきりではなく、人の行いが天を動かしうるという、了凡四訓の立命にも通じる考え方です。自分から悪い方向へ突き進んでいないか、自分で福をつくる行いをしているかを問いかけています。

この章句が説くこと

天命立命禍福積善造福

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