囲炉夜話 / 第三十七則・淡中の交はりは久しきに耐ふ
淡中交耐久。靜裏壽延長。
新字:淡中交耐久。静裏寿延長。
書き下し
淡中の交はりは久しきに耐ふ。靜裏の壽は延長す。
現代語訳
淡々とした中での付き合いは、長く続きます。静けさの中にあってこそ、命は長く延びます。
解説
わずか十字の短い対句ですが、人付き合いと養生の要が込められています。前半は『荘子』山木篇の「君子の交はりは淡きこと水の若し」を思わせます。べたべたと甘い付き合いは一時は濃くても長続きせず、水のように淡い交わりこそ、互いに負担がなく長く続くのです。後半は、心身を静かに保つことが長寿につながるという養生の考え方です。裏は口語で、中という意味です。二つの句は、刺激や濃さを求めず、淡さと静けさの中に持続の力を見るという点でつながっています。付き合いに追われる毎日に、少しの淡さと静けさを取り戻す大切さを教えています。
この章句が説くこと
交友淡交静養生処世
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