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囲炉夜話 / 第八則・忮はず求めず

不忮不求,可想見光明境界。勿忘勿助,是形容涵養工夫。

書き下し

忮はず求めずは、光明の境界を想見すべし。忘るる勿く助くる勿かれは、是れ涵養の工夫を形容す。

現代語訳

人をねたまず、むさぼり求めない。そこから、明るく澄んだ心の境地を思い描くことができます。忘れもせず、無理に助長もしない。これは心を養う修養のあり方を言い表したものです。

解説

前半の「不忮不求」は、『論語』子罕篇で孔子が子路の人柄をたたえて引いた『詩経』の句で、忮は人をねたみ害すること、求はむさぼることです。後半の「勿忘勿助」は『孟子』公孫丑上篇の浩然の気を養う話にある言葉で、苗を早く伸ばそうと引っ張って枯らした宋の人の例とともに語られます。修養は、忘れて放っておいてもいけないし、焦って無理に進めてもいけないというのです。前半は到達する境地、後半はそこに至る養い方で、対になっています。学びや習慣づくりも同じで、毎日少しずつ続け、成果を急がないことが大切です。
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この章句が説くこと

涵養修身嫉妬貪り忍耐

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