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碧巌録 / 第三十七則

三界無法 何處求心 白雲為蓋流泉作琴一曲兩曲無人會雨過夜塘秋水深

新字:三界無法 何処求心 白雲為蓋流泉作琴一曲両曲無人会雨過夜塘秋水深

書き下し

三界無法、何処にか心を求めん。白雲を蓋と為し、流泉を琴と作す。一曲両曲人の会する無し、雨過ぎて夜塘秋水深し。

現代語訳

三界に法はない。どこに心を求めようか。白い雲を天蓋とし、流れる泉を琴とする。一曲、二曲と奏でても、わかる人はいない。雨が過ぎて、夜の池に秋の水が深くたたえられる。

解説

第三十七則に雪竇が付けた頌である。冒頭は盤山の二句をそのまま引き、続けて白雲を蓋とし流泉を琴とすると詠む。心を求める場所がどこにもないところで、自然そのものがそのまま天蓋となり楽器となっている。その曲は一曲二曲と奏でられても、聞き分ける人はいない。最後の雨過ぎて夜塘秋水深しの句は、雪竇に翰林の才ありと称えた人がいたと圜悟が伝える名句である。言葉で説明しきれないものが、風景の一句で静かに伝わることがある。自分の仕事を、わかる人がいなくても淡々と奏で続ける姿勢を思わせる頌である。

この章句が説くこと

頌無心自然三界雪竇知音

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