五行大義 / 第八論合
孔子曰。乾。陽也。坤。陰也。陰陽合德。五行之本。受生於天。則受成於地。稟氣於陽。定形於陰。體無偏立。故各有合。總而言之。干爲陽。屬天。支爲地。屬陰。別而言之。干自有陰陽。甲陽。乙陰。丙陽。丁陰。戊陽。己陰。庚陽。辛陰。壬陽。癸陰。支亦自有陰陽。子陽。丑陰。寅陽。卯陰。辰陽。巳陰。午陽。未陰。申陽。酉陰。戌陽。亥陰。各象天地。而自相配合。有夫婦之道。
新字:孔子曰。乾。陽也。坤。陰也。陰陽合徳。五行之本。受生於天。則受成於地。稟気於陽。定形於陰。体無偏立。故各有合。総而言之。干為陽。属天。支為地。属陰。別而言之。干自有陰陽。甲陽。乙陰。丙陽。丁陰。戊陽。己陰。庚陽。辛陰。壬陽。癸陰。支亦自有陰陽。子陽。丑陰。寅陽。卯陰。辰陽。巳陰。午陽。未陰。申陽。酉陰。戌陽。亥陰。各象天地。而自相配合。有夫婦之道。
書き下し
孔子曰く、乾は陽なり、坤は陰なり、陰陽徳を合わす、と。五行の本は、生を天に受くれば、則ち成を地に受け、気を陽に稟(う)け、形を陰に定む。体は偏り立つこと無し、故に各々合有り。総べて之を言えば、干は陽と為して天に属し、支は地と為して陰に属す。別けて之を言えば、干に自ら陰陽有り。甲は陽、乙は陰、丙は陽、丁は陰、戊(ぼ)は陽、己(き)は陰、庚(こう)は陽、辛(しん)は陰、壬(じん)は陽、癸(き)は陰。支にも亦自ら陰陽有り。子(し)は陽、丑(ちゅう)は陰、寅(いん)は陽、卯(ぼう)は陰、辰(しん)は陽、巳(し)は陰、午(ご)は陽、未(び)は陰、申(しん)は陽、酉(ゆう)は陰、戌(じゅつ)は陽、亥(がい)は陰。各々天地に象りて、自ら相配合し、夫婦の道有り。
現代語訳
孔子は(『易』繋辞伝で)「乾は陽であり、坤は陰である。陰と陽がその徳を合わせる」と言っている。五行の根本は、生まれることを天から受ければ、成り立つことを地から受け、気を陽から受け取り、形を陰によって定める。本体は一方だけに偏って立つことがない。だからそれぞれに「合」(組み合わせ)がある。まとめて言えば、十干は陽であって天に属し、十二支は地であって陰に属する。分けて言えば、十干の中にもおのずと陰陽がある。甲は陽、乙は陰、丙は陽、丁は陰、戊は陽、己は陰、庚は陽、辛は陰、壬は陽、癸は陰である。十二支にもまたおのずと陰陽がある。子は陽、丑は陰、寅は陽、卯は陰、辰は陽、巳は陰、午は陽、未は陰、申は陽、酉は陰、戌は陽、亥は陰である。それぞれが天と地にかたどって、おのずから互いに組み合わさり、夫婦のような道がある。
解説
この章句が説くこと
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五行大義・第五論配支幹支干の義、多く配合する所あり。今略して方位及び配する所を論ず。幹は独り立たず、支は虚しく設けず、要ず配合を須(ま)ちて、以て歳月日時を定めて用う。君臣夫婦の、必ず配合して以て相成すが如し。総じて之を言えば、甲より癸に至るまでは、陽たり、干たり、日たり。寅より丑に至るまでは、陰たり、支たり、辰たり。別ちて之を言えば、干は則ち甲丙戊庚壬を陽と為し、乙丁己辛癸を陰と為す。支は則ち寅辰午申戌子を陽と為し、卯巳未酉亥丑を陰と為す。陽は則ち剛たり、君たり、夫たり、上たり、外たり、表たり、動たり、進たり、起たり、仰たり、前たり、左たり、徳たり、施たり、開たり。陰は則ち柔たり、臣たり、妻たり、妾たり、財たり、下たり、内たり、裏たり、止たり、退たり、伏たり、俯たり、後たり、右たり、刑たり、蔵たり、閉たり。陰陽の擬する所、例多くして且つ略す。大綱此くの如し。甲乙寅卯は木なり、位は東方に在り。丙丁巳午は火なり、位は南方に在り。戊己辰戌丑未は土なり、位は中央に在り、四季に分王し、丙丁に寄治す。庚辛申酉は金なり、位は西方に在り。壬癸亥子は水なり、位は北方に在り。甲は干の首たり、子は支の初めたり。相配するは、太陽の気、黄泉の下に動くは、建子の月に在り、黄鐘(こうしょう)の律、気の源たるは子に在り、故に子を以て先と為す。万物湊(あつ)まり出づるは、建寅の月に於いてし、皆以て形を見(あら)わす。甲は此の月に属す、故に甲を以て先と為して、子に配す。見わるる者は陽たり、故に干に従う。未だ見われざる者は陰たり、故に支に従う。所以に甲子を用いて相配し、六旬の始めと為す。干既に十有り、支は十二有り、輪転して相配し、癸亥に終わる。故に六十日有り。十日を一旬とす、故に六旬有り。一旬に一たび甲癸を尽くす。便ち甲を以て子に配して干を尽くせば、
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五行大義・第八論合干合とは、己は甲の妻為り、故に甲は己と合す。辛は丙の妻為り、故に丙は辛と合す。癸は戊の妻為り、故に癸は戊と合す。乙は庚の妻為り、故に乙は庚と合す。丁は壬の妻為り、故に壬は丁と合す。季氏の陰陽説に曰く、木八は庚九を畏る、故に妹の乙を以て庚に妻(めあわ)す。庚の気は秋に在り、和するに木気を以てす。是を以て薺麦(せいばく)は秋に当たりて生ず。所謂妻来の義なり。火七は壬六を畏る、故に妹の丁を以て壬に妻す。壬は火の熱気を得、故に款冬(かんとう)は冬に当たりて華さく。金九は丙七を畏る、故に妹の辛を以て丙に妻す。丙は金気を得、故に首夏に靡草(びそう)・薺麦死す。故に夏至の後、三庚を伏と為すは、以て火を畏るればなり。土五は甲八を畏る、故に妹の己を以て甲に妻す。土は陰陽を帯び、合するに雌を以て木に嫁す、故に能く物を生ずるなり。水六は土五を畏る、故に妹の癸を以て戊に妻す。五行相和す、是れ其の合なり。
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五行大義・第八論合五合とは、河図(かと)に云う、甲寅・乙卯は天地合、丙寅・丁卯は日月合、戊寅・己卯は人民合、庚寅・辛卯は金石合、壬寅・癸卯は江河合、と。 五離とは、甲申・乙酉は天地離、丙申・丁酉は日月離、戊申・己酉は人民離、庚申・辛酉は金石離、壬申・癸酉は江河離。寅卯は陽の昇る所にして、能く万物を生ず。日は常に之より出で、月満つれば又出ず。東方少陽生長の処にして、物の欣会(きんかい)する所なり、故に以て合と為す。申酉は陰の湊(あつ)まる所、粛殺の方にして、日月皆其の所に没す。西方少陰衰老の処にして、物の悪む所なり、故に以て離と為す。甲乙は日干の首にして、卦は乾坤に属す、故に天地に比す。丙丁は陽光の盛んなるもの、故に日月に方(くら)ぶ。戊己は中に居りて、能く万物を成す、故に人民に類す。庚辛は体自ら金石、壬癸は居然として江河なり。 凡そ万事を為すに、吉は則ち合に従い、凶は則ち離に従う。合に遇えば則ち休(よ)く、離に遇えば則ち否(あ)し。日を選び時を定むる、卜筮の用に、弥(いよいよ)用うる所なり。
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五行大義・第三明数・第四論納音数陽の体は奇、故に正に一往を得て分かち用う。支は是れ陰なり。陰の体は偶、故に再往を以て之を用う。又復た亀は則ち日を用う、是を以て正に干に求む。故に兆を発するに分かちて十分と為す。筮は則ち辰を用い、正に支に求む。是を以て飛伏六爻、並びに十二支を論ず。復た体兼要ならずと雖も、須らく相配して以て義を明らかにすべし。干は尊たり、故に先ず設けて、後に支を求めざるを得ず。筮は正に干を用いずと雖も、亦た干の助けを須(ま)ちて、以て其の趣を顕す。猶お亀の十二支を判ずるが如し。兆体に支象無しと雖も、必ず約して之を論ず。筮は三甲・三壬・三乙・三癸を闕くと雖も、亦た虚を約して以て実を求む。且つ干を設けて往き、先ず父母に従いて始めと為し、後に六子に及ぶ。甲を以て乾に付し、乙を以て坤に付し、丙を以て艮に付し、丁を以て兌に付し、戊を以て坎に付し、己を以て離に付し、庚を以て震に付し、辛を以て巽に付す。八卦を歴(へ)訖わりて、壬は還りて乾に到り、次に癸は還りて坤に到る。十干の在る所の六爻、乾坤の位尊く、其の始末を取るは理然り。体各おの二を得。干支既に爻に当たりて正用す、故に卦別に皆備わる。陽卦は其の陽支を取り、陰卦は其の陰支を取る。四卦は陽を同じくし、四卦は陰を同じくす。正に父母に同じきに非ず。伏羲八卦を画するに当たりては、三爻と為し、天地人を備う。所以に干卦を分かち、別に三を取る。乾坤は始めに居る、故に甲乙を取る。後に神農之を重ねて以て八と為す。純子(しゅんし)に重来の理有り、所以に卦六干並びに同じ。父母に二無きの義、故に後卦は壬癸を取る。其の甲乙壬癸の各おの三を少くは、皆排して虚用の中に在り。全く無きにあらざるは、陰に陽に従うの義有ればなり。
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五行大義・第七論徳子の巳を以て徳と為すは、子は水なり、土を以て夫と為す。巳中に生土有り。丑の午を以て徳と為すは、丑は土なり、木を以て夫と為す。午中に死木有り。寅の未を以て徳と為すは、寅は木なり、金を以て夫と為す。未中に冠帯の金有り。卯の申を以て徳と為すは、卯は木なり、金を以て夫と為す。申中に相金有り。辰の酉を以て徳と為すは、辰は土なり、木を以て夫と為す。酉中に胎木有り。巳の戌を以て徳と為すは、巳は火なり、水を以て夫と為す。戌中に冠帯の水有り。午の亥を以て徳と為すは、午は火なり、水を以て夫と為す。亥中に相水有り。未の子を以て徳と為すは、未は土なり、木を以て夫と為す。子中に沐浴の木有り。申の丑を以て徳と為すは、申は金なり、火を以て夫と為す。丑中に養火有り。酉の寅を以て徳と為すは、酉は金なり、火を以て夫と為す。寅中に生火有り。戌の卯を以て徳と為すは、戌は土なり、木を以て夫と為す。卯中に王木有り。亥の辰を以て徳と為すは、亥は水なり、土を以て夫と為す。辰中に死土有り。或るひと問いて云う、夫に従うの義、生くる者は徳有り、能く相和養す、故に従う。死する者は離背して、和従すること能わず。何を以て死するも猶お徳と為すや、と。答えて曰く、婦は再醮(さいしょう)無し。一たび降りて人に適(ゆ)けば、便ち夫の氏を称す。死すと雖も猶お其の族に従う。豈に生きては之を称し、死しては便ち捨棄するを得んや。故に陰の陽に従うは、生死常に存す、と。支干合徳とは、子の徳は甲に在り、丑の徳は辛に在り、寅の徳は丙に在り、卯の徳は丁に在り、辰の徳は庚に在り、巳の徳は己に在り、午の徳は戊に在り、未の徳は辛に在り、申の徳は壬に在り、酉の徳は癸に在り、戌の徳は庚に在り、亥の徳は乙に在り。此れ皆子に従いて徳と為すなり。
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五行大義・第三明数・第三論支干数丑未は対衝たり。丑より数えて申に至れば、数八なり。未より数えて寅に至れば、亦た八なり。所以に丑未は八なり。寅申は対衝たり。寅より数えて申に至れば、数七なり。申より数えて寅に至れば、亦た七なり。所以に寅申は七なり。卯酉は対衝たり。卯より数えて申に至れば、数六なり。酉より数えて寅に至れば、亦た六なり。所以に卯酉は六なり。辰戌は対衝たり。辰より数えて申に至れば、数五なり。戌より数えて寅に至れば、亦た五なり。所以に辰戌は五なり。巳亥は対衝たり。巳より数えて申に至れば、数四なり。亥より数えて寅に至れば、亦た四なり。所以に巳亥は四なり。又云う、陽数は九に極まる。子午は天地の経たり、故に陽の極数を取る。丑未より以下、各おの一を減じ、八より四に至る、理自ずから知るべし。干の数は、甲は九、乙は八、丙は七、丁は六、戊は五、己は九、庚は八、辛は七、壬は六、癸は五なり。太玄経に云う、甲己の九なるは、甲は甲子に起こり、子に従う、故に九なり。己は甲の配たり、故に甲と倶に九なり。乙は乙丑に起こり、丑に従う、故に八なり。乙は庚に配し、庚と倶に八なり。丙は丙寅に起こり、寅に従う、故に七なり。辛は丙に配し、丙と倶に七なり。丁は丁卯に起こり、卯に従う、故に六なり。丁は壬に配し、壬と倶に六なり。戊は戊辰に起こり、辰に従う、故に五なり。癸は戊に配し、戊と倶に五なり。支は十二有り、対衝を以て数を同じくす、故に九より四に至る。干は唯だ十有り、配合を以て数を同じくす、故に九より五に至る。又云う、支は地に従う、故に数は陰に畢わり、四の偶なるを以てす。干は天に従う、故に数は陽に畢わり、五の奇なるを以てす。五は則ち五気に止まり、四は則ち四時に極まる。上九を過ぎざるは、陽の極数なればなり。五行及び支干の数は、相なれば則ち之を倍し、王なれば則ち十にして之を倍し、休なれば則ち本の如く、囚死なれば之を半ばにす。此の四を以て孳(ふ)やせば、数乃ち極まり無し。此れ並びに気に従いて増減す。気盛んなれば則ち多く、気衰うれば則ち少なきなり。
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