普勧坐禅儀 / 第二段 坐禅の作法
乃正身端坐、不得左側右傾、前躬後仰。要令耳與肩對、鼻與臍對。舌掛上腭、唇齒相着。目須常開。鼻息微通。身相既調、欠氣一息、左右搖振。
新字:乃正身端坐、不得左側右傾、前躬後仰。要令耳与肩対、鼻与臍対。舌掛上腭、唇歯相着。目須常開。鼻息微通。身相既調、欠気一息、左右揺振。
書き下し
乃ち正身端坐して、左に側ち右に傾き、前に躬まり後に仰ぐことを得ざれ。耳と肩と対し、鼻と臍と対せしめんことを要す。舌は上の腭に掛けて、唇歯相着け、目は須らく常に開くべし。鼻息微かに通じ、身相既に調へて、欠気一息し、左右揺振す。
現代語訳
そうして身をまっすぐにして端坐し、左に偏ったり右に傾いたり、前にかがんだり後ろに反ったりしてはならない。耳と肩が縦に並び、鼻と臍が縦に並ぶようにすることが肝要である。舌は上あごにつけ、唇と歯を閉じ合わせ、目は必ずいつも開いておく。鼻からの息はかすかに通わせ、身の形がすっかり整ったら、大きく一息吐き出し、体を左右に揺すって落ち着ける。
解説
姿勢の基準を、耳と肩、鼻と臍という誰でも確かめられる目印で示している。目を開けておくのは、眠気に落ちず、外を遮断して内にこもるのでもない在り方を保つためだ。欠気一息は口から深く息を吐くことで、始める前に体に残った滞りを出す。左右揺振は振り子のように揺れを小さくして中心を探す動作である。長時間の仕事で崩れた姿勢を戻すときにも、そのまま使える手順になっている。
この章句が説くこと
姿勢呼吸端坐欠気一息調身目
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