淮南子 / 泰族訓
靈王作章華之台,發乾溪之役,外內搔動,百姓疲敝,棄疾乘民之怨而立公子比。百姓放臂而去之,餓於乾溪,食莽飲水,枕塊而死。楚國山川不變,土地不易,民性不殊,昭王則相率而殉之,靈王則倍畔而去之,得民之與失民也。
新字:霊王作章華之台,発乾渓之役,外内搔動,百姓疲敝,棄疾乗民之怨而立公子比。百姓放臂而去之,餓於乾渓,食莽飲水,枕塊而死。楚国山川不変,土地不易,民性不殊,昭王則相率而殉之,霊王則倍畔而去之,得民之与失民也。
書き下し
靈王 章華の台を作り、乾溪の役を發す。外內 搔動し、百姓 疲敝す。棄疾 民の怨みに乘じて公子比を立つ。百姓 臂を放ちて之を去る。乾溪に餓え、莽を食らい水を飲み、塊を枕として死す。楚國の山川 變ぜず、土地 易わらず、民性 殊ならず。昭王には則ち相い率いて之に殉じ、靈王には則ち倍畔して之を去る。民を得ると民を失うとなり。
現代語訳
霊王は章華の台を造り、乾渓の労役を起こした。内も外も騒がしくなり、民は疲れ果てた。棄疾は民の怨みに乗じて公子比を立てた。民は腕を振り払って霊王を去った。霊王は乾渓で飢え、草を食い水を飲み、土くれを枕にして死んだ。楚の国の山川は変わらず、土地も変わらず、民の性も違ってはいない。昭王のときは互いに誘い合って殉じ、霊王のときは背いて去った。民を得ているか、失っているかである。
解説
同じ国、同じ土地、同じ民です。「楚國の山川 變ぜず、土地 易わらず、民性 殊ならず」。それでも昭王には殉じ、霊王には背いた。人の質のせいにできない、という一句が置かれているのが要点です。霊王がしたことは、台を造り労役を起こしただけ。それで足りました。
この章句が説くこと
霊王章華の台を作り乾渓の役を発す外内搔動し百姓疲敝す棄疾民の怨みに乗じて公子比を立つ百姓臂を放ちて之を去る乾渓に餓え莽を食らい水を飲み塊を枕として死す楚国の山川変ぜず土地易わらず民性殊ならず昭王には則ち相い率いて之に殉じ霊王には則ち倍畔して之を去る民を得ると民を失うとなり人心
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